オタク系キャバ嬢ひかり(13):複雑な気持ち
ひかりさんの「整形している発言」に僕はひどく狼狽した。
だがこれでも、恋愛の失敗経験だけは豊富な男だ。
この程度では挫けない。
整形の事はあまり考えず、深追いしないようにしよう。
僕は話を逸らして、再びひかりさんとの会話を楽しむことにした。
そして実際、楽しかった。
1セット延長してしまった程だ。
ひかりさんは飲むより食べるのが好きなので、途中でから揚げを頼んでいた(笑)
そしてあっという間に時間は過ぎ、2セット終了。
さすがにこれ以上はお財布も心配なので、僕はここで切り上げるようにした。
ひかりさんがチェックの合図を出す。
お会計は、18,000円だった。
まあ、この程度なら想定内の金額だ。
たっぷり楽しませてもらったので、コスパ的には満足。
僕は必殺の「楽天カード」でお会計を済ました。(なお、巷では「楽天カードはダサい」と言われており、男が使うと女性にガッカリされるという噂がある。だが、僕は気にしない。)
お店を出ると、呼び込みのボーイさんに声を掛けられた。
ボーイ「良かったらもう1軒、寄って行ってくれませんか!そちらは顔で完全に審査していますから、レベルが高いですよ!」
なんと、僕が今までいたお店は顔で審査していない・・・?
さすがに審査ゼロではないと思うが、よりレベルの高いお店だということだろうか。
しかしその発言、こっちのお店と、何ならそこに通い指名までしているお客さん(つまり僕)に対して失礼ではなかろうか(笑)
まあいい。
今日はひかりさんと長時間過ごしたので、もう十分だ。
ひろし「いえいえ、もう大丈夫です。」
僕は強い意志でボーイの誘惑を断り、電車に乗った。
そして今日のことを色々考えていた。
(ひかりさんはやっぱりかわいかったなぁ。)
(でも、喫煙者だったとは・・・。)
(しかも、整形していたとは・・・。)
僕は複雑な思いを胸に抱えながら、1人で寂しく済む2LDKのアパートに帰っていったのだった。
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▼ひかりさん編第1話
オタク系キャバ嬢ひかり(1):傷つき、それでも生きていかなければならない
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