ペアーズの保育士めい(17):援助交際…?

憶えているだろうか?

めいさんの住所が栃木県であることを!

東京都と栃木県は結構遠い。

どのくらいの距離からが遠距離恋愛なのか、その定義はわからないけれど、これはプチ遠距離恋愛と言っても差し支えないのではないだろうか。

告白を経て、正式に付き合うことになった僕たちは毎週デートをしていた。

その際は毎回、めいさんの方から東京に来てくれていたのだった。

毎週土曜日に片道2時間弱かけて僕のアパートに来てくれ、その翌日、日曜日の夜にまた片道2時間半の道のりを帰っていく。(新幹線は使っていない。)

東京側で会っているのはめいさんが実家暮らしというのが大きな理由の1つだが、それにしても、毎週頑張って通ってくれるめいさんには頭が上がらない。

そして、距離が離れていることで、時間以外にもう1つ、問題が発生する。

それは交通費。

めいさんの最寄駅から僕の最寄駅まで、新幹線を使わない場合でも、往復5,000円弱の交通費が発生する。

毎週、交通費だけで5,000円ってかなりの金額だ。1ヶ月で2万円になる。

このお金を誰が払うか。

それは当然、僕になる。

年齢も僕の方が10歳近く上だし、収入的にも僕の方が多かった。そして、めいさんは移動に時間と体力を使ってくれているという状況を考えると、議論の余地もない。

ただ僕自身、ブラック企業で薄給で働いており、毎週5000円の交通費を支払いつつ、デートにかかる代金を全て負担するというのは、なかなかにきつい。

でも。

そこは頑張るしかない。

僕は帝王の教えを忠実に実践し(お金は男が出すべし)、めいさんには金銭的に困っている姿を見せないように頑張った。

ただしめいさんには僕の給料を伝えていたので、あまりお金がないことはバレていたようだが。

それにしても。

毎週めいさんの帰り際に、財布から5000円札を取り出し、「じゃあこれ。」と言って渡している姿は、何となく援助交際・パパ活(当時はそんな言葉流行っていなかったけれど)を想起させるもので、ちょっと笑ってしまったものだ。

否!

僕たちは確かに付き合っていた!


—————-
▼めいさん編第一話
ペアーズの保育士めい(1):マッチングアプリ黎明期の出会い
▼めいさん編だけを絞り込む
「めい」タグ

スポンサーリンク

クリックしていただけると嬉しいです!

にほんブログ村 恋愛ブログ 30代男性 婚活・結婚活動(本人)へ