ペアーズの保育士めい(7):ご対面
めいさんからの唐突なお誘い。
これまで会うことを拒否されていたのに一体なぜ!?
めいさんは居住地が埼玉だから、東京に来ることはあまりないのだろうか?
珍しく東京に来たから、せっかくだからと声を掛けてくれたのだろうか。
まあ理由はどうでも良い。
大事なのはめいさんに会えるということだ。
引きこもり体質の僕は、当然日曜日の夜の予定は何もない。
しかもラッキーなことに、翌日の月曜日も祝日と来ている。
これは断る理由は全くない。
僕はノコノコと誘いに乗ることに決めた。
ひろし「おお、じゃあせっかくだから会おうか。時間は何時が良い?」
平静を装い、「オレは別に無理して今日会わなくても良いんだけどね。」感を出しているが、心の中は歓喜と期待と不安でいっぱいだ。
その後数回のやり取りを経て、待ち合わせ場所と時間が決定した。
池袋駅東口のパルコ前に20時集合。
時間は少し遅めだが、めいさんは友達と遊んでから合流するということでこの時間になった。
そうと決まれば、僕の方もやることがある。
日曜日なのでルンペンみたいな恰好をしているので、身だしなみを整えなければならない。
服を選んで、髭を剃って、シャワーを浴びて、髪の毛をセットして・・・。
集合時間が遅かったおかげで、準備は余裕で間に合った。
そして夜、待ち合わせ時間に少し早めに着けるように、19時頃にアパートを出る。
12月なので、もう真っ暗だ。冬の寒さが身に染みるが、心は温かかった。
丸の内線に揺られて、無事に待ち合わせ時間15分前に池袋に到着!
ひろし「着いたから待ってるね( ̄▽ ̄)」
めいさん「わかったー!あと5分待って( ̄▽ ̄)」
そして待つことピッタリ5分。
それらしき、人影が駅の方から近づいてきたのだが・・・。


・・・。
嘘です。こんなに酷くありません。
これがめいさんだと言ったら、名誉棄損で訴えられても仕方がないレベル。
全然こんなに酷くはないけれどー、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、「思ってたより丸っこいな。」と感じたのは事実です。
顔は写真の通りかわいいんですけど、写真より少し肉付きが良い感じ。
もう一度言っておきますが、一般的に十分かわいいレベルですよ。(それに、僕のような非モテがあれこれいうのは本当におこがましいことは自覚しています。)
めいさんが僕をみてどう思ったかはわかりません。(怖くて聞けるはずがありません。)
ひろし「や、やあ。やっと会えたね。」
めいさん「うん、どうも」
LINEや電話でやり取りしていたとは言え、初対面はやはり難しい。
むしろ、普段フランクにやり取りしている分、「初めまして~」という雰囲気でもなく、ちょっとぎこちない挨拶になってしまった気がする。
とはいえようやく、めいさんと直接顔を合わせることが出来たのだった。
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