ペアーズの保育士めい(8):モテたい田舎者 in 池袋

池袋東口で無事に合流出来た僕たち。


ひろし「じゃあ、行こうか。」


・・・。

え~っと、どこへ??

とりあえず、なんとなく、サンシャイン通りに向かって歩き出したものの、そういえば、お店も決まっていないし、それ以前に何をするかも決まっていないじゃないか。

当日に急に誘われたから、何も準備が出来ていなかった。

事前にお店を探すのはすごく大変だし、正直言って僕は大嫌い。(モテる男はきっと、「このお店に誘ったら喜んでくれるだろうな。」とポジティブに店選びをするのだろう。この辺りの思考回路からして、既に負けているのだ。)

でも逆に何も決まっていないとなると、会ってからが困ることになる。


ひろし「とりあえず、ご飯食べようか。友達と食べてないよね?」

めいさん「うん、食べてない。どっかお店入ろうか。」


こうして、とりあえず食事をすることは決まったので、後はお店を探すだけだ。

2人で適当に歩いて決めることにした。

途中、居酒屋の客引きが近寄って来るが、僕はスルーする。

客引きを華麗にあしらう姿を見せて、めいさんに"東京に慣れている感"をアピールする作戦だ。

ちょうどこんなイメージ。

東京慣れ感を出す沼川(『1日外出録ハンチョウ』9巻 第66話「上京」)
東京慣れ感を出す沼川(『1日外出録ハンチョウ』9巻 第66話「上京」)
東京慣れ感を出す沼川
(『1日外出録ハンチョウ』9巻 第66話「上京」)

めいさんより、自分の方がよっぽど田舎者の癖に・・・。

ダサい男だ。

そんな感じでサンシャイン通り付近を歩いてはみるものの、手頃なお店が見当たらない。

というか、外観だけでどうやってお店を決めれば良いのだろう。

流石にアフロ田中のように、"おっさんが集うしょぼい居酒屋"を選択することはしない。

それがダメなことは学習済みだ。

マキちゃんを「居酒屋おとっつぁん」に誘う田中広(『上京アフロ田中』7巻 第10話「六本木のイカ店クイーン」)
お店選びに失敗して焦る田中広(『上京アフロ田中』7巻 第10話「六本木のイカ店クイーン」)
お店選びに失敗して焦る田中広
(『上京アフロ田中』7巻 第10話「六本木のイカ店クイーン」)

でも、お店を決め切れず「はわわわわわ…」となっている点は田中と同じ。

完全に行き詰まった僕に、1人の男が近付いてくる。


男「居酒屋お探しでしたら、どうですか?サービスしますよ!」


・・・キャッチだ。


ひろし「どんなメニューがあるんですか?」


もういっそのこと、この流れでお店を決めてしまった方が楽だと判断した。

さっきまで別のキャッチを完全無視していた癖に、一瞬で心変わり。

ダサい男だ。

そもそも初対面の女性とのデートで居酒屋って普通はアウトの気がするが、もはやそんなことを気にしている余裕は僕にはなかった。


ひろし「こういうお店でも大丈夫?」

めいさん「うん、良いよ。」


一応、めいさんの許可は取った。

本心でどのように思っていたかはわからない。

こうして無事に(?)、めいさんと僕は一軒の居酒屋に入店することが出来たのだった。


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