ペアーズの保育士めい(8):モテたい田舎者 in 池袋
池袋東口で無事に合流出来た僕たち。
ひろし「じゃあ、行こうか。」
・・・。
え~っと、どこへ??
とりあえず、なんとなく、サンシャイン通りに向かって歩き出したものの、そういえば、お店も決まっていないし、それ以前に何をするかも決まっていないじゃないか。
当日に急に誘われたから、何も準備が出来ていなかった。
事前にお店を探すのはすごく大変だし、正直言って僕は大嫌い。(モテる男はきっと、「このお店に誘ったら喜んでくれるだろうな。」とポジティブに店選びをするのだろう。この辺りの思考回路からして、既に負けているのだ。)
でも逆に何も決まっていないとなると、会ってからが困ることになる。
ひろし「とりあえず、ご飯食べようか。友達と食べてないよね?」
めいさん「うん、食べてない。どっかお店入ろうか。」
こうして、とりあえず食事をすることは決まったので、後はお店を探すだけだ。
2人で適当に歩いて決めることにした。
途中、居酒屋の客引きが近寄って来るが、僕はスルーする。
客引きを華麗にあしらう姿を見せて、めいさんに"東京に慣れている感"をアピールする作戦だ。
ちょうどこんなイメージ。
めいさんより、自分の方がよっぽど田舎者の癖に・・・。
ダサい男だ。
そんな感じでサンシャイン通り付近を歩いてはみるものの、手頃なお店が見当たらない。
というか、外観だけでどうやってお店を決めれば良いのだろう。
流石にアフロ田中のように、"おっさんが集うしょぼい居酒屋"を選択することはしない。
それがダメなことは学習済みだ。
でも、お店を決め切れず「はわわわわわ…」となっている点は田中と同じ。
完全に行き詰まった僕に、1人の男が近付いてくる。
男「居酒屋お探しでしたら、どうですか?サービスしますよ!」
・・・キャッチだ。
ひろし「どんなメニューがあるんですか?」
もういっそのこと、この流れでお店を決めてしまった方が楽だと判断した。
さっきまで別のキャッチを完全無視していた癖に、一瞬で心変わり。
ダサい男だ。
そもそも初対面の女性とのデートで居酒屋って普通はアウトの気がするが、もはやそんなことを気にしている余裕は僕にはなかった。
ひろし「こういうお店でも大丈夫?」
めいさん「うん、良いよ。」
一応、めいさんの許可は取った。
本心でどのように思っていたかはわからない。
こうして無事に(?)、めいさんと僕は一軒の居酒屋に入店することが出来たのだった。
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