空手女子高生るな(2):才能開花
早速空手の体験教室に参加した僕。
他のメンバーは、幼稚園児~中学生6人、40代以上の男女が5人程度。
(体験参加は僕一人。)
顔ぶれを見る限り、ガチの人はいないようだ。
うん、これならど素人でも参加出来そうな気がする。
雰囲気もとても良い。
運営責任者のおじさん(太郎さん)はすごく気さくに話しかけてくれる。
(空手の先生とは別の人です。)
初日ということで、突きの形や足の運びなど、基本的なことを教えてもらった。
すごく楽しかった!
僕はもともと身体を動かすのは好きな方だ。
ただ、めんどくさがりやが勝ってしまうので、きっかけがないと引きこもってばかり。
そんな僕がようやく良いきっかけを見つけた。
僕はすぐさま、空手教室に正式に入会した。
それからというもの、僕は空手にどんどんのめりこんでいった。
道場(教室)では、与えられた課題を黙々とこなす。
受験勉強で鍛えた集中力は本物だ。
小学生達がキャッキャと騒いでいても全く気にしない。
家に帰っても、ふと思い出しては、形の練習をする。
道場でも、僕の真面目な姿勢と、見た目以上の動きは一目置かれるようになった。
その中でも、上段回し蹴りは太郎さんから絶賛された。
そして迎えた昇級審査。
僕は見事に合格した。得られたのは九級。
入会して日が浅いので、級が低いのは仕方ない。
だが、ここから2年以内に黒帯を取ってやる。僕は心に誓った。
そんな修行漬けの日常に変化が起きることを、このときは知る由もなかった・・・。
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▼るなさん編第一話
空手女子高生るな(1):中二病
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