女子大生マネージャーさくら(1):吉報
その素晴らしい話を持ち込んでくれたのは、やはりあの人だった。
そう、合コンの帝王!
帝王「ひろし、〇日の夜空けとけ。合コンでめっちゃひろし好みの女の子いたから紹介するわ。」
なんと、僕好みの女性を2対2で紹介してくれるという。(帝王&僕 vs 女性2名)
神過ぎる。この力強いメッセージだけで惚れてしまいそうだ。
しかも帝王のお墨付きであれば間違いない。
良く言われることだが、女子の言う「かわいい。」「美人」ほど、男にとってあてにならないものはない。結局女性は、自分より下だと思う同性しか連れて来ないのだから。
その点、帝王は違う。
僕と同級生とは思えない程の人生経験・女性経験を積み、女性心もひろし心も知り尽くしている。そして、かわいい女性を口説くスキルも十二分に持ち合わせている。
その帝王がはっきりと「ひろし好み」と言い切ってくれている女性が、かわいくないはずがない。
帝王が指定した場所は「焼肉ジャンボ 白金」。
当時の僕は知らなかったのだが、都内でも屈指の高級焼き肉店だ。2020年現在の食べログで、評点は3.8、夜の価格帯は\10,000~\14,999となっている。さすが帝王、すごいお店を使っている。
ちなみに東大の近くに「焼肉ジャンボ本郷店」もあるようだが、東大生当時の僕はそんなお店を知る由もなかった。(なお、この誘いをもらったのは社会人4年目ぐらいのお話。)
迎えた当日。
僕はブラック企業で働いており、いつも帰宅するのは日付が変わる時間帯だった。
しかしこの日だけは絶対に遅刻するわけにはいかない。
20時の集合時間に間に合わせるべく仕事を切り上げて、僕は会社を出た。(同僚は、普段より4時間以上早く帰り支度をする僕に驚いていた。)
僕は生まれて初めて利用した駅、白金高輪に降り立ち、Googleマップを頼りに焼肉ジャンボに向かった。
そんな折、1通のメールが届く。
帝王「今女の子達と一緒に向かってる。10分程遅れるから先に店に入っといて。」
こういうところも帝王らしい。
とりあえず、遅刻する心配がなくなった僕は、周囲をゆっくりと見渡しながらお店に向かった。
そして約束の5分前に到着し、緊張しながら帝王たちの到着を待ったのである・・・。
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