雨中に舞い降りた天使さやか(7):再会
PM8:25
都内のとある駅近くにあるセブンイレブン。
その中を挙動不審に動き回る1人の男がいた。
その名はひろし。
5分前、ひろしがさやかさんに送ったメール。
ひろし「駅前のセブンイレブンにいるから、着いたら連絡してください!」
僕が駅前で待たず、セブンイレブンを指定したのには、理由がある。
僕はさやかさんの顔をよく覚えていないのだ!
(そもそも、大雨のせいでハッキリ見えていなかった。)
駅で不特定多数の人の中から、さやかさんを見つけられる確証がなかった。
仮にさやかさんが正面から近づいて来たとき、さやかさんに気付かないと失礼になる。
一方コンビニの中で待ち合わせをする人は少ないので、相手はある程度絞り込まれる。
また、商品に目をやっているふりをしていれば、
仮にさやかさんにすぐに気付かなくても不自然ではない。
恋愛下手な男は、色々大変なのだ。
そうこうしているうちに一通のメールが届いた。
さやかさん「着きましたよ!」
僕がメールを確認し、顔をあげようとした瞬間、後ろから声を掛けられた。
さやかさん「お久しぶりです。」
僕は慌てて振り返り、ぎこちない挨拶を返す。
ひろし「お久しぶりです。やっと会えましたね。」
三度目の正直。ついに、さやかさんと対面することが出来た!
久しぶりに(実質初めて?)さやかさんを見た感想。
(おお、かわいい・・・。)
見た感じ、20代半ば頃。美人というよりはかわいい系。
どうやらあの大雨の中反応した、僕の面食いレーダーは間違っていなかったようだ。
僕は一瞬で惚れた。
挨拶はそこそこに、とりあえずお店に入ろうということになった。
最初はファミレスに行こうとしたが、混んでいたため、PRONTOに入った。
僕はジントニックを、さやかさんはやはりノンアルコールドリンクを注文し、
いよいよ、僕に取っての勝負の時間が始まった・・・。
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