雨中に舞い降りた天使さやか(9):疑惑

2019年12月24日

家に着いた僕は、さっそくお礼のメールを送る。


ひろし「さっきはありがとうございました。
    せっかく近くに住んでるので、また遊んで下さい。
    勉強会頑張って!」

さやかさん「こちらこそありがとうございました。ぜひぜひ。頑張ります!」


メールのレスポンスもすごく早い!
勉強会の最中に送ってくれたのだろうか。

とても良い感じだ。


調子に乗った僕は、3日後にデートのお誘いを送った。

ひろし「どうも!この前話してた進撃の巨人展、一緒に行きませんか?
    休日に空いている日があればぜひ!」


うむ。前回話したお互いの興味を踏まえた上での、完璧なお誘いだ。
この内容ならまず問題ないだろう。

僕もスマートな男になったものだ。

2時間後、僕の携帯が震える。

(キタっ!!)


さやかさん「休日は予定埋まってて。すみません。」


(うっ!)

一気に雲行きが怪しくなってきた。

直近の休日が空いていないのは仕方ない。だが、この言い方だと他の休日も全てアウト。
しかも代替日程の提示もなし。

僕は一気に現実に引き戻されてしまった。

(さやかさん、あんなに楽しく話してくれたのに、オレに男としての興味はなかったのかな・・・。)


しかし、ひろしは諦めの悪い男だ。

数日後、ご飯に誘う。


ひろし「来週の平日で空いてる日あったらご飯に行きませんか?」

さやかさん「すみません。来週は空いてなくて。」


これは本格的に嫌われたか・・・?

この前のご飯のとき、何かやらかしてしまったのだろうか。

僕の心は折れ、これ以上はさやかさんにメールを送ることが出来なかった。


その2週間後。突然さやかさんからのメールが。


さやかさん「今日の夜空いてますか?」


当然、僕は飛びつく。


ひろし「はい!空いてますよ。久しぶりにご飯行きましょうか。」

(本当は仕事が忙しいが、そんなことはどうでも良い。)


さやかさん「有楽町で友達と勉強会するので、良かったら来ませんか?」


出た!謎の勉強会!

しかし、なぜ僕までそこに参加するんだ??

全く理解が出来ない。


さすがに混乱がピークに達した僕は、会社の先輩にことのあらましを説明した。

すると、先輩から驚きの一言が飛び出したのである。

先輩「それ、もしかして〇〇じゃない?」


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