ガッキー似美人教師さゆり(14):ロケハン
翌日、さゆりさんから返信が届いた。
さゆりさん「いいですね。『カールじいさんの空飛ぶ家』ぜひ観たいです!」
よし!作戦通りに食いついてくれた。
さゆりさんは相変わらず、メールの反応は良い。
忍者屋敷の一件で 嫌われたということはないようだ。
そういえば、さゆりさんはあの夜の記憶がどのくらいあるのだろうか?
自分が寝ている間に何が起こったか、さゆりさんは全く聞いてこなかった。
僕もその話題に触れることはなかった。
まあ済んだことはもう良い。
とりあえず、忍者屋敷の事は忘れよう。
僕はさゆりさんとメールを進め、デートの日時や待ち合わせ場所も調整できた。
デートの場所は新宿のバルト9。
さゆりさんのアクセスの良さで決めたのだが、一つだけ問題があった。
普段映画を見ることのない僕は、新宿バルト9に行ったことがない・・・。
映画デート当日、果たしてさゆりさんをうまくエスコートできるだろうか。
(デート1週間前)
僕は新宿に降り立っていた。
目的は当然、バルト9の下見だ。
そして隣には、大学時代の友人が歩いている。無論、性別は男。
さゆりさんの恋愛相談をしたところ、心配して駆けつけてくれたのだった。
僕たちは新宿駅で合流し、一緒にバルト9まで移動する。
うん、特に難しい道ではない。新宿駅東口を出れば迷うことはなさそうだ。
早々に下見を終えた僕たち。
お礼に友達にコーヒーをおごり、カフェで話していた時のこと。
友達「新宿ならこの時期、おすすめの場所があるよ。」(ニヤリ)
友達が教えてくれたその場所の名は、サザンテラス。
(北斗の拳に出てきそうな名前だ。)
冬のサザンテラスはイルミネーションがとても綺麗で、デートにうってつけだと言う。
場所は新宿駅南口の方で、バルト9から歩けないこともない。
早速、僕たち二人はサザンテラスに向かった。
初めて訪れたサザンテラスは確かにオシャレ。
うまくさゆりさんをここまで連れ込めれば、良いムードになれる気がする。
ひろし「告白するならこの場所が良いかな?」
友達「いや、向こうからこう歩いてきて、ここで立ち止まって告白だな!」
男二人でこんなやり取りをしながら、サザンテラスを1時間ほど歩き回った。
(付き合ってくれた友人は本当に良いやつ。)
こうして、忍者屋敷とは段違いにオシャレなデートが出来そうな予感を胸に、僕はさゆりさんとの約束の日を迎えた。
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