ガッキー似美人教師さゆり(39):天災
2011年3月11日(金曜日)14時46分18秒
東日本を大地震が襲った・・・。
家で昼寝していた僕は、揺れに気付いて目が覚めた。
(ん、地震か・・・。結構大きいな)
(あれ、この地震長くないか?)
(てか、揺れの大きさもヤバい。もしかして、建物が潰れる!?)
僕は飛び起きて、アパートの庭(当時住んでいた物件は1階で、30㎡程の庭があった)に飛び出した。
幸いにも建物は崩壊せず難を逃れたのだが、これは一体何が起こったのだろう。
僕は慌ててテレビを付けた。
その後テレビに映し出された映像は、今さら説明するまでもないだろう。
僕はその日の夜まで、テレビに釘付けになった。
夜になって少し落ち着いて来たタイミングで、僕はふと思う。
(あれ?明日大丈夫かな。居酒屋は開いてるんだろうか。)
不謹慎と思われるかもしれないが、このタイミングではデートをする前提で考えていた。
翌日、テレビでは昨日より悲惨な状況が伝わって来た。
津波の被害は想像以上で、死者・行方不明者がどんどん増えていき、福島第一原発の事故が報道されている。
ここに来て、「さすがにデートしている場合ではないんじゃないか」という思いが頭をよぎってきた。
でも、約10ヶ月振りにさゆりさんと会えるチャンスを棒に振りたくない。
でも、こんなタイミングでデートを決行すると、さゆりさんに人間性を疑われる可能性もある。
でも、さゆりさんは僕とのデートを楽しみにしている可能性もある。
悩みに悩んだ僕は、必殺!友達に相談を繰り出した。
(ちなみに今回相談したのは合コンの帝王ではない。)
約30分に及ぶ電話会談の結果、「今日はやめとこうか。」というメールを送ることにした。
常識的に考えて、そりゃあそうだよな。
さゆりさんの家族だって心配するし。
ちなみに友達からは、「どうしても誘いたいんだったら、『責任を持って守るから。絶対に家に帰すから。 』 って伝えろ。」なんて言う、キザなアドバイスもされた。
こうして、3月12日のさゆりさんとのデートは中止。
情勢的に代替日を決めることも出来ず。
天にも見放された。
僕はそう思った。
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