ガッキー似美人教師さゆり(4):合コン帝王

僕が相談を持ち掛けた男こそ、「合コンの帝王」と呼ばれている友人Xだ。

彼はすごい。

大学時代(東京大学)から合コンを重ね、社会人になってさらに磨きをかけていた。

月に20回は下らない回数の合コンを平気でこなす。

もちろん回数だけではなく、結果も十分に出していた。(彼の場合、付き合うことよりも一夜を共にすることをゴールに置いていたが、とにかくモテていた。)

帝王にさゆりさんのことを相談する。帝王の答えはこうだ。


帝王「オレを含めた2対2の合コンをセッティングしろ。オレがうまくフォローする。
   そしてもう1人の女はオレがいただく。」


・・・さすがである。

僕を助けてくれる優しさを見せつつ、自分もしっかり女性をものにしようと企んでいる。


僕に選択肢はない。

もちろん、この提案に乗ることに決めた。

問題は、さゆりさんがOKしてくれるかどうかだ。

ひろし(メール)「こんばんは。早速だけど、今度友達も誘って2対2で飲まない?」

文面を作ってから、送信ボタンを押すまでに10分かかった。

「いや、断られたらどうしよう。」
「もう少し日を置いてから誘った方が良くない?」

うじうじと躊躇ばかりしていた僕だったが、合コンの帝王の後押しもあり、何とかメールを送った。

後はさゆりさんからの返信を待つばかりだ。

この時点で断られる or 返信が来ないのであれば、どっちみち先はないだろう。

合コンの帝王と酒を飲みながら(場所は帝王の家)、携帯が鳴るのをひたすら待った。

しかし返信が来ない・・・。

結局終電ぎりぎりまで待ったが、さゆりさんからのメールは届かなかった。


(帝王がいるときに返してくれれば、その後の文面も相談出来るのに・・・。)


仕方なく、僕は帝王と別れて家路に着いた。

寝る前まで1分おきに携帯をチェックする。

翌朝目覚めた瞬間にも携帯をチェックする。

が、メールが来ない。


敗色ムードが漂い出して来た、その日の夕方。

さゆりさんからのメールが届いた!


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