ガッキー似美人教師さゆり(41):終戦
12月4日、僕は胸をときめかせながら、さゆりさんにメールを送った。
ひろし「10日のお店を予約しときたいんだけど、場所は恵比寿で良いかな?」
しかし、この質問に対するさゆりさんからの返信がこちら。
さゆりさん「10日が遅くまで仕事が入ってしまい…すみません。12月は予定が組みづらくて…」
ああ、またこれだ。
でも、このパターンにも、もうすっかり慣れてしまったよ。
もはや今までほどダメージはない。
それにしても「12月は予定が組みづらい」というのは、「12月中でリスケしようとするなよ」という予防線だろうか。
ひろし「そうか、残念↓ じゃあ年明けに新年会でもしよ^^」
僕は一縷の望みを託しながら、このメールを送った。
だが、さゆりさんからは返信がなかった。
「はい、ぜひ新年会で埋め合わせさせて下さい。」
「1月は〇日なら大丈夫です!」
さゆりさんがこういうメールを送ってくれたなら、次に繋げられる希望が持てたのだが。
結局、さゆりさんにとっての僕のプライオリティはそんなものだと言うことだろう。
誘われてヒマなら相手をしてやっても良いが、他の予定が入ればそちらを優先するような存在。
そりゃあそうだ。こっちから連絡しない限り、待ってても向こうから連絡をくれないわけだし。
ここまで来てようやく、僕の気持ちも完全に切れた。
(もう、さゆりさんに連絡するのはやめにしよう。)
年が明けたが、僕は「あけましておめでとう」メールを送らなかった。
さゆりさんからも、あけおめメールは届かなかった。
「新年会やろう。」というメールを、僕は送らなかった。
さゆりさんからも、新年会の誘いは届かなかった。
合コンで一目惚れしてから2年ちょっと。
長かったようで、あっという間の2年間だった。
さゆりさんとの物語は、こうして残念な形で幕を閉じることになった・・・。
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