『漫画ルポ 中年童貞』が狂気的でヤバくて面白い!こうはなりたくない

『漫画ルポ 中年童貞』(原作:中村淳彦、漫画:桜壱バーゲン)という漫画をご存知でしょうか。

2016年にリイド社で刊行され(リイドカフェコミック)、当時もそれなりに話題になっていた記憶がありますが、先日ふと思い出してしまいました。

この漫画、衝撃的です。

最初の2ページを見ていただくだけでも、ヤバさが伝わると思います。

『漫画ルポ 中年童貞』坂口1
『漫画ルポ 中年童貞』坂口2

どうですか?

桜壱バーゲンさんのリアルで不気味な絵が、「中年童貞を描く」というこの漫画のコンセプトにマッチしすぎていて、狂気さをさらに際立たせています。

冒頭の考察も恐ろしいですね・・・。

中年童貞とは30歳以上の未婚男性で性交経験のないものである
彼らは精神年齢が低く 女性に対する幼児性を秘めている

精神的に成長することなく社会からズレたまま40代に突入すると
いつか全てを受け入れてくれる理想通りの天使のような素敵な女性が現れるという妄想が強くなる

「物事の考え方や行動が極端にズレてる」ことから始まる迷惑は主に彼らを雇用した職場で発揮されることになる 

最初の2話はWEB上で無料で読むことが出来ます。

この強烈な題材や絵柄に抵抗感のない方は、ぜひ読んでみて下さい。

「第一章 中年童貞の受け皿となる介護業界 前編」
「第一章 中年童貞の受け皿となる介護業界 後編」

主人公の坂口(仮名)の言動はマジでヤバいですよ。なおかつ、「こんな人間本当にいそうだな」というリアルさがあります。(ルポルタージュなので、当然実在するわけですが。)

ちなみに原作は『ルポ 中年童貞』というタイトルで、幻冬舎新書で発売されています。

さて、これを読んで思うことは、「こうはなりたくない」ということです。

もちろん、僕はこんなにヤバいやつじゃありません。(僕は誓って中年童貞ではありません!婚約破棄されただけです。)

でも、中年童貞と、中年で独身って、紙一重じゃないですか?

どちらも結婚出来ておらず、周りからは人生の落伍者として見られるという共通点があります。

中年童貞は必然的に結婚出来ていない、我々はたまたま結婚出来ていない(と思いたい)という違いがありますが、結果として「結婚出来ていない」という状況は全く同じですからね。

しかも僕の場合、もともと女性恐怖症を抱えており、合コンの帝王に出会ったおかげでかろうじて中年童貞は免れましたが、そうなっても全くおかしくなかったです。

まあ、「周囲の人にかける迷惑」という観点では、この漫画に描かれている登場人物と、単なる未婚中年とでは雲泥の差があると思いますが・・・。

・・・僕は絶対に坂口みたいにならないよう、婚活を頑張ろうと、改めて心に誓ったのでした。

ひろし

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書評, 雑談

Posted by ひろし