ペアーズの保育士めい(6):誘い
めいさんとのやり取りは、土日は日中にも行われていた。
当時の僕の土日の過ごし方の割合。
・1位:寝る:40%
・2位:草野球と野球終わりの飲み会:20%
・2位:めいさん:20%
・3位:仕事:10%
・4位:ゲーム:3%
・その他(食事・洗濯など):2%
どう考えても、まともな大人の休日の過ごし方とは思えない・・・。
ブラック企業による労働で平日は疲れ切っているので寝だめすることは必須だった。(土曜日に草野球の予定がない日は、金曜日の深夜にゲームを始めて明け方に眠り、16時に起きる、ということもざらにあった。)
だが注目すべきはそこではない。
なんと!
めいさんが同率2位にランクインしている。
それぐらい、めいさんとのやり取りが楽しく、ぼくはどっぷりとめいさんにハマっていた。
朝起きたら「おはよう ( ̄▽ ̄) 」と送り、夜寝る前には「そろそろ寝る。おやすみ ( ̄▽ ̄) 」と送る。
なぜか2人のメッセージの中で「( ̄▽ ̄)」という顔文字がブームになったり、めいさんが(頼んでもいないのに)自撮り写真を送って来てくれたり、 とにかくメッセージを楽しんでいた。
そして電話をするときには、1回で1~2時間という長電話。サイコパス診断の話を中心に話題が尽きることはない。
これもう完全に付き合ってるだろ。
ただし、繰り返すが、2人はあくまでオンラインの関係。
LINEメッセージか、LINE通話で連絡を取りあうのみだ。
一度会うことを拒絶されているので、僕から再度誘うということは出来ない。
(楽しいんだけれど、どうやったらこれ以上進展させられるんだろう。)
そんなことを考えていた、ある日のこと。
季節はちょうどクリスマス前だった。
日曜日のお昼、いつも通り家でダラダラしていた僕のもとに、1通のラインが届く。
それは、事態を急展開させる、めいさんからのメッセージだった。
めいさん「今友達と池袋に来てるから、今日の夜会わない?」
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