オタク系キャバ嬢ひかり(10):キャバ嬢の本音

東方見聞録でのファーストオーダー。

僕はそもそも小食なことに加えて、お酒を飲んでいるときはあまり量は食べない。

かと言って、お酒だけだと舌的には味気ないので、カニ味噌をチビチビと舐めながらお酒を飲み続ける、みたいなのがベストだ。

一方、ひかりさんはお酒はそれ程好きではない。逆に食べることは大好きらしい。

結果、僕たちはそれぞれ好きな物を注文することにした。

僕は、お酒とチャンジャ、あと焼き鳥だけあれば良い。

ひかりさんはレモンサワーと、から揚げなどガッツリした食べ物をたくさんオーダーした。

こういうお店に一緒に入ってくれるところに加え、変に気取らずに沢山食べてくれるところも、ひかりさんの魅力だと感じる。あまりキャバ嬢らしくないところがとても良い。

おかげで酒が進み、会話も弾む。

「何を話したら良いかな。」なんて考えることもないし、沈黙で気まずくなるなんてこともない。

そして、若くて顔もとてもかわいい。

ひかりさんは僕にとって、最高の女性かも知れない。

楽しい時間が過ぎるのは早いもので、気付けば入店して1時間以上経過していた。

ひかりさんは、18時までにお店(キャバクラ)に出勤しないといけないらしく、秋葉原からお店の最寄り駅まではとても近いとはいえ、あと10分以内にはお店を出た方が良さそうだ。

とここで、僕は気になっていたが、今まで聞けなかったことを質問せざるを得なくなった。


ひろし「今日、オレもお店に行った方が良いの・・・?」


そう、この点がハッキリしていなかった。

僕が握っている情報はこの2つのみ。

・ひかりさんとの会話やLINEでは「秋葉原のメイドカフェに一緒に行こう。」としか話していない
・この日、ひかりさんは18時から出勤する

ひかりさんが僕をお店に連れて行くかどうかで、ひかりさんの気持ちが少しわかるはず。

(A)お店に連れて行かない ⇒僕のことを本気で気に入っている
(B)お店に誘う ⇒僕を客として見ている。(ただし、その先がないわけではない。)

果たして、ひかりさんの返答は・・・?


ひかりさん「同伴ってお店に伝えちゃってます・・・。」


・・・。

そりゃあそうか。


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