オタク系キャバ嬢ひかり(12):知りたくなかった事実(2)
ひかりさんが到着するまでの間、僕の席にはヘルプの女の子がついてくれた。
「ひかりさんが来てから始めてくれれば良いのに。」とは思ったが、それだけ着替えやメイクに時間がかかるということなのだろう。
申し訳ないが、僕はヘルプの女の子には興味がない。
そして女の子の方も、自分がひかりさんのヘルプだという状況を理解している。
そんな状況なので、あまり会話が弾むこともなく・・・。
女の子「ひかりちゃんと一緒に来たんですか?」
ひろし「うん、まあ・・・。」
お互い手探りの状態で非常に気まずい。
適当に会話を続けていること5分、ようやく救いのアナウンスが。
黒服「〇卓様、ひかりさんご案内で~す。」
ひかりさん「お待たせ。」
ひろし「おお、お疲れ様」←?
ようやくひかりさんが僕の席についてくれて、一安心。
迷子になった子どものもとに、親が駆け付けたときのような安心感(笑)
そして、制服姿のひかりさんもとてもかわいい。
こうして数分ぶりにひかりさんと再会したわけだが、ここまでに既に3時間、一緒に遊んでいる。
なので会話にも特に目新しさはない。ただ、場所がキャバクラに変わっただけだ。
僕はひかりさんとの、とりとめのない会話を楽しんでいた。
だが、爆弾は思わぬところに潜んでいたのである。
ひかりさん「実は私、整形してるんですけどね。」
・・・!?
どういう会話の流れでこの発言が出て来たのか、どうしても思い出せない。
憶えているのは、すごくショックだったということだけだ。
ひろし「・・あ、そうなんだ。へえ。」
恐らく、顔と声と態度に思いっきり動揺が出ていたのだろう。
ひかりさん「あ、ほんのちょっとですよ。」
ひかりさんも焦った様子で自分をフォローしていた。
その事実、知りたくなかった・・・。
そういえば、以前帝王がひかりさんのことを「整形っぽい」と言っていたような気が。
あれは負け惜しみじゃなく、数々の女性を見てきた帝王の、正しい目利きだったのか・・・。
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▼ひかりさん編第1話
オタク系キャバ嬢ひかり(1):傷つき、それでも生きていかなければならない
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