女子大生マネージャーさくら(3):痛くない出費
焼肉ジャンボで目一杯飲み食いしたので、会計は6万円を超えていた。
もちろん、女子大生にお金を出させるわけにはいかないので、合コン帝王と僕で割り勘だ。3万円以上の出費となったが、こんなにかわいい女性たちと出会えたので、お金が惜しいとは全く思わなかった。
この盛り上がり方で、ここで解散するわけはない。
僕たちは2軒目の居酒屋に入った。さすがに今回は、どこにでもある安いチェーンの居酒屋だが。
かなり酔っ払っていたので、どんな会話をしたかの記憶はほとんど残っていない。だが、楽しかったことだけは覚えている。酔いと帝王の盛り上げのうまさも手伝って、口下手の僕でも饒舌に話せたことも良かったポイントだ。
結局、3時過ぎまで居酒屋で飲んだところで、解散。
僕は1人タクシーに乗り、帝王は女性達を送って帰るということで3人でタクシーに乗り込んでいった。
この後、帝王が本当におとなしく女性を帰したのかはわからない。だが、さすがに体力の限界に来ていた僕には、女性を送る余力なんて残っていなかった。こういうところも、帝王に敵わない点の1つなんだろうなぁ。
タクシー代も合わせると、この日の出費は4万5千円ほど。でも、とても楽しい一日だった。
4時頃に帰宅し、フラフラになりながらシャワーを浴びて就寝。この日は良い夢が見られた。
翌朝は8時起床、まだ体内に残っているアルコールを感じながら、頑張って出社した。(30歳を超えた今となってはなかなか出来ない芸当。)
会社に向かう電車の中で、さくらさんにメールを打った。
ひろし「昨日はありがとう。めっちゃ楽しかった。今度はすき焼き食いに行こう!」
昨日の会話の中ですき焼きの話題が出たので、このような文面にした。
「すき焼き食いに行こう」に対する反応で、さくらさんの気持ちを探ってみようとしたわけだ。
さくらさんからの返信が届いたのは、ようやくお酒が抜け始めた、お昼過ぎのことだった。
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