女子大生マネージャーさくら(2):焼肉フィーバー

待つこと十数分。

帝王御一行が焼肉ジャンボに到着した。帝王はガタイが良いからすぐにわかる。


帝王「おお、ひろし。お待たせ!」

ひろし「お疲れ様。(女性達に)あ、はじめまして。」

女性陣「はじめまして~」

もう見た瞬間、わかった。

帝王の言っていたのはこっちの子だな、と。

女性2人組は両方ともすごくかわいい。相変わらず、帝王の周りの女性レベルは高い。

その中でも、1人は完全に僕のどストライクだった。

小柄で、どちらかというとかわいい寄りの美人。

最近の芸能人だが、中条あやみを頭の上からプレスした感じ。中条あやみからキレイ度を引いてかわいい度をプラスした感じ、とでも言おうか。

僕は、いつもの如く見た瞬間惚れた。結婚したいと思った。

こうして、楽しい焼肉会がスタートしたのである。

飲み食いしながら、彼女のことも色々聞けた。

・名前はさくらさん。
・大学二年生でまだ若干二十歳。(若い!当時の僕より5歳下だった。)
・アメリカンフットボール部でマネージャーをしている
・アメフト部内に彼氏がいたが、最近別れてしまった。しかもその元カレが若干ストーカー化している
・新しい彼氏が欲しい

帝王様、こんな超優良物件を2対2で紹介してくれるなんて、本当にありがたすぎる。

それにしても、この日の帝王はすごかった。

鍛え抜かれたトーク力で場を盛り上げてくれるのはもちろんのこと、食べる量も半端じゃなかった。

僕が少食、女性陣は女の子、ということもあり、頼んだ焼肉のほとんどを帝王が食べていた。本当に、1人で四人前ぐらい食ったのではなかろうか。しかもその後、「焼肉ジャンボはカレーがうまい」と言って、カレーまで1人で平らげていた。

恐らくこれすらも、女性を楽しませるためのパフォーマンスなのだと思う。

一般的に女性は良く食べる男性に好感を持つし、それが体育会のマネージャーなら尚更ではないか。そういうことを計算する頭の良さと、実際に4~5人前を食べてしまえる能力の高さ、それらを兼ね備えているのが、合コンの帝王なのである。しかも高級焼肉なのでお金も掛かるが、そんなことを気にしない懐の深さと財力も兼ね備えている。

本当に帝王には脱帽するしかない。

帝王のおかげで女性達も本当に楽しそう。焼肉会は大いに盛り上がったのだった。


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