雨中に舞い降りた天使さやか(5):難航
さやかさんとの有楽町デートを2日後に控えたその日、一通のメールが。
さやかさん「明後日、研修があるみたいで夜無理そうです。誘っておいてごめんなさい。」
なんと残念・・・。
せっかくさやかさんに会うために体調と仕事を整えていたのに。
(それにしても、研修ってそんなに直前に入るものなのか?)
僕に選択の余地はなく。
ひろし「仕方ないですよ。また時間があるときに行きましょう!
会社の研修があるんですか?」
このメールに対する、さやかさんの返信は返って来なかった。
突然の研修でバタバタしていたのかな?
寂しかった。
あれだけ向こうから積極的に来てくれていたのに、少し熱が冷めてしまったのだろうか。
それから1週間。さやかさんからの音沙汰はなし。
僕は勇気を出して、こちらからメールを送った。
ひろし「こんばんは。研修は無事終わりましたか?
また時間があるとき、ぜひご飯行きましょう。」
今見返してみると、その前に送ったメッセージとほぼ同じことを言っている。
恋愛能力の低さが窺える・・・。
しかしこのメッセージに対しては、返事が返って来た。
さやかさん「お疲れ様です。そうですね、〇〇(最寄り駅)で会っても良いですしね。」
ひろし「〇〇(最寄り駅)だと近くて良いですね。仕事はいつも遅いんですか?」
この質問に対して、返信は返って来なかった。
疲れる・・・。
さやかさん、何とも掴みどころがない感じだ。
一体何を考えているのか、さっぱりわからない。
10日後。
さやかさん「明日は何していますか?」
ひろし「明日は20時以降なら大丈夫です!」
さやかさん「〇〇(最寄り駅)に帰るのが22時とかになるんです」
ひろし「僕は22時でも全然大丈夫です!」
さやかさん「誘っておいてあれなんですが、日を改めても良いですか?
風邪が悪化して。」
・・・
さやかさんに振り回されるだけで、一向に予定が決まらなかった・・・。
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