雨中に舞い降りた天使さやか(4):お誘い
翌朝目が覚めると、さやかさんからメールが届いていた。
さやかさん「昨日はお疲れ様でした。今日とか何してますか?」
おお!これは昨日の「お礼に飲みましょう」に対する返答かな?
それにしても今日とは、さすがモテ期のひろし!
尻尾を振って飛びつきたいところだったのだが、当時の僕は仕事がブラック過ぎた。
毎日終電帰りの生活・・・。
しかも今日は月曜日。
当日の夜にいきなりデートの予定を入れるなんて、無理ゲー過ぎた。
僕は泣く泣く断りを入れた。
ひろし「昨日はありがとうございました!今日は週始めなので帰りが遅くなっちゃうんです。
他の日だったら、20時以降は大丈夫です!」
これが精一杯の妥協。
「20時なら大丈夫」というのは遅い時間過ぎるだろうか。
でも、それでも僕の普段の帰宅時間よりは全然早い。
さやかさんとのデートの為ならば、20時前に帰るぐらいは努力しよう。
さやかさん「20時以降ですね。また改めてご連絡します!」
さやかさんは僕の提案を受け入れてくれたようだ。
さすが、天使。
3日後、約束通りさやかさんからメールが送られて来た。
さやかさん「来週の水曜日、20:30以降で軽くご飯かお茶しませんか?」
もちろん!
さやかさんと会うためなら、仕事なんか無視してやる。
こうして、翌週の水曜日、さやかさんとのデートが決まった。
しかし、1点だけ不思議なことがあった。
さやかさん「有楽町とか東京は遠いですか?」
?
僕はてっきり、最寄り駅で会うとばかり思っていた。
夜遅くだし、さやかさんと僕は最寄り駅が同じなのだから。
確かに、最寄り駅はあまり飲食店が多いとは言えない。
恐らく、有楽町か東京に、さやかさんが行きたいお店があるに違いない。
デートの場所は有楽町に決まった。
来週が楽しみだ!
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