ガッキー似美人教師さゆり(18)：金券ショップ

2020年2月18日

（う～ん、見つからないな・・・。）

僕は渋谷のとある金券ショップの前にいた。
目を皿にして、ディズニーのペアチケットを探していた。

遡ること、4日前。

さゆりさんから、ディズニーの誘いに対する返信が届いた。

さゆりさん「そうですね。せっかく誘ってくれたし、行きましょうか。ディズニーなんて小学生のとき以来です（笑）」

良かった・・・！

これまでの返信と比べると若干トーンが落ちている感は否めないが、それでもさゆりさんはディズニーデートをOKしてくれた。 

これで、
「新入社員、指導係の先輩を殴る！日頃の指導を逆恨みか！？」
という新聞記事に、僕の名前が乗ることがなくなった。

というか、むしろ先輩に大感謝しなければ。
実は僕は、「好きな女の子と一緒にディズニーに行く」というのが、1つの夢だった。

Dreams Come True…

先輩のおかげで、まさに僕の夢が叶おうとしている。

そんなわけで、土曜日の昼間。

何軒か金券ショップをハシゴした結果、ようやく手頃なチケットを発見した。

JTBのチケットで、当日窓口で引き換えれば1デーパスポートとして利用出来るもの。
しかも、ランドとシー、どちらでも使える。（どちらかを選べる）

（うん、これなら先輩にもらったと言っても差し支えないだろう。）

僕は迷わずそのチケットを購入し、ホクホク顔で家路に着いた。

「先輩からディズニーのチケットを貰った」という嘘をホントにしたところで、安心した僕はさゆりさんとの日程調整を進めていく。

数回のやりとりを経て、ディズニーデートの日程が決定！
約2週間後、2月上旬の土曜日だ。

よしよし、ここまでの準備はなかなか順調だ。
あとは当日の動き方もシミュレーションしておかねば。

出来れば当日は夜までいたい。
パレードを観た後、花火が上がっているところで告白、だな。

僕の期待と妄想がどんどん膨らんで行く・・・・。

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