同僚の紹介、ゆき(3):一目見た瞬間・・・
同僚とゆきさんは仕事の打合せで夕方から一緒らしく、
僕は仕事の予定があったので、少し遅れて合流することになっていた。
お店は同僚が当日決めて連絡してくれるとのこと。
(なるべく安い店が良いなぁ。)
この思考が出てくる時点で、あまり期待していない自分がいることがわかる。
あんなにリス顔について予習していたのに。
夜8時過ぎ。僕は指定されたお店に向かう。
外は小雨が降っていた。
(かわいくなかったらどうしよう。紹介してもらった手前、どんな感じで乗り切れば良いだろう。)
相変わらず、ネガティブな考えが浮かび、悪い意味で緊張感が高まってくる。
土地勘のないエリアだったため、少し迷いながらも、無事お店に無事。
バーみたいな雰囲気で、オシャレなお店だ。
少し高そう。そして、僕の好きな安い焼酎は置いていないだろう。
入り口から店内を見渡してみるが、同僚の姿は見つからない。
僕は店員さんに声を掛けた。
ひろし「すみません。待ち合わせで二人、先に入っているんですが。」
店員さん「ご案内します。」
僕は店員さんの後ろを付いて行く。
とそのとき、
同僚「あっ、やっぱりそうだ。おーい、こっちこっち。」
不意に右側から同僚の声が聞こえて来た。
・・・緊張の一瞬。
僕はドキドキしながら同僚の声の方に顔を向ける。
視界に女性の顔を捉える。
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
(ああ、かわいくはない。)
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