生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(3):放たれた忍者
後日、僕はまゆさんのシフトの調査に乗り出していた。
毎日ドンキを覗きに行っては、まず入り口付近のレジの様子を伺う。
そこにいなければ、店に入り、反対側のレジを見るのである。
火曜日:いない
水曜日:いない
木曜日:いた!
まゆさんが出勤している日は、カレンダーに印を付ける。
ストーカー以外の何者でもない。
しかし、1週間も調査を続けたところで、ある疑念が浮かんだ。
まゆさんに、「毎日ドンキに来るヒマな男」と思われないだろうか。
しかも、何も買わないくせに、毎日陰からコソコソとレジを眺める姿は、どう見ても怪しい。
そこで僕は、自分で動かずに、忍者を放つことにした。
会社の同僚に100円を渡し、好きな物を買って良いことを条件に、
まゆさんの調査を行ってもらったのだ。
普段はケチな僕も、こういうことには金を惜しまない。100円だが。
これで自分が動かなくとも、まゆさんのいる時間を知ることが出来る。
なんという策士だろうか。
合計3週間に及ぶ調査の結果、まゆさんのいる曜日が大体読めて来た。
さて、ここからどう動こうか・・・。
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生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(1):ドンキでドキドキ
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