生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(8):再会、そして・・・

僕の調査では、まゆさんは週に1回は必ず出勤していた。
だが、ここ2週間はまったくシフトに入っていない。

やはり、僕のストーカーが怖過ぎたのだろうか。

そりゃあ、そうだろうな。
知らない男に告白されて、無視していたら、遠くからひっそりと見つめられていたのだから。

こうして文章にすると、改めて恐怖だ。



月日は流れ、1ケ月半が経過した。

そんなある日。


あれ?まゆさんがいる!?


そう、まゆさんがドンキに復活していたのだ!


よかった、本当によかった。
僕のストーカーで辞めてしまったわけではなかった。

長期休暇を取って帰省でもしていたのだろうか。



まゆさんを久しぶりに見ることが出来て気を良くした僕。

テンションがあがったせいか、とんでもない行動に出てしまう。
自分でも、なぜあんなことをしたのかわからない。


なんと、まゆさんに話しかけたのだ。


ひろし「ひさしぶり。」

まゆさん「あ~、おひさしぶりですね。髪の色変えたんですね!」
(僕は髪を茶髪から黒に変えていた。断じて、失恋が原因ではない。)

ひろし「ちょっと真面目に生きようと思って(笑)」

まゆさん「そっちの方が似合ってて良いと思いますよ。」

ひろし「ありがとう。じゃあ、またね。」


なんだ、この会話は!?
ちょっと良い感じではないだろうか。

まゆさんは僕の髪色まで覚えてくれていた!
これは、まだアタックする余地があるかもしれない。

僕の心は高鳴った。



それから数日後。


まゆさんはドンキから完全に姿を消し、二度と会うことはなかった・・・。



やはり話しかけたのはまずかったようだ・・・。



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