生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(7):失踪
まゆさんから連絡が来ないと悟った僕。
だが、そう簡単に片思いを断ち切ることは出来なかった。
でも、この状況から立て直す方法はわからない。
結果、
たまにドンキに行っては、まゆさんを遠くからチラ見していた。
ストーカー、再燃である。
しかし、一度名刺を渡して顔を認識された以上、これまでより立ち回りが難しい。
まゆさんからすると、一度フッた(?)相手がまた現れるのは気持ち悪いだろう。
まゆさんは入り口近くのレジにいることが多いので、
ドンキのドアより手前の位置から、向こうに見つからないようにそっと覗き込んでいた。
遠くからまゆさんの顔を見るだけでも、少し幸せだった。
ある日。
いつもの通り、ドア付近に潜み、
他の人が入店した瞬間を狙って、レジに目を向ける。
「あっ、やばい!」
なんと、まゆさんも偶然、こちら方向を見ていたのだ。
確実に目が合った。
僕は逃げた。
一目散にUターンして、大人になって久しぶりに全力疾走した。
今思うと、あそこで逃げ出したのは、悪手だったと思う。
その後平然と来店していれば、まだマシだったのではないか。
逃げてしまっては、ストーカー感が倍増するだけである。
その数日後、まゆさんはドンキから消えてしまった・・・。
—————-
▼まゆさん編第一話はこちら
生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(1):ドンキでドキドキ
▼まゆさん編だけを読みたい方はこちら
「まゆ」タグ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません