生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(4):特攻
まゆさんのシフトを把握したは良いものの、その後の動きを決めかねていた僕。
たまにFacebookで動向をチェックし、
生のまゆさんが見たいときには、ドン・キホーテに足を運ぶ、というだけ。
このままでは一生ストーカーで終わってしまう。
僕は意を決して、彼女に思いを伝えることにした。
ただし、彼女はバイト中だ。あまり時間を取らせるわけにはいかない。
※僕も仕事中
連絡先を渡すだけにしよう。そして、連絡が来なかったら諦めよう。
これで作戦は決まった。
決行したのはまゆさんがシフトに入っている日の夜19時半。
僕は緊張しながらドンキに入る。
調査通り、まゆさんがいることも確認出来た。
この日は何も買わずに連絡先だけを渡すことにする。
会計を待つ時間が耐えられないし、その間に後ろに人が並んでも厄介だ。
レジの様子を伺いながら、チャンスを待つ。
(今は買い物客がならんでいるからだめだ。人が消えてからでないと。)
(おっ、今なら行けるか。・・・。ダメだ。身体が動かない。)
こんなことを30分間繰り返していた。
それも仕方ない。生まれてからこれまで、ナンパなんてしたことがないのだから。
しかし、いつまでも時間をかけるわけにはいかない。
仕事にも戻らなくてはならない。
・・・決めた。行こう。
僕は胸の奥から勇気を、 胸ポケットから名刺を取り出して、
まゆさんのいるレジに特攻した。
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生涯唯一のナンパ、美少女店員まゆ(1):ドンキでドキドキ
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