空手女子高生るな(1):中二病
東京大学の三年生だった僕。
必要最小限の授業への出席以外は、家で引きこもる生活を送っていた。
このままでは行けないと思いつつ、何もやる気が出ないでいた。
そんなある日、突然僕の頭の中にある考えが浮かんだ。
「男は女を守れるくらい強くなくてはならない」
いきなり気でも狂ったのだろうか。
守るべき女もいないのに。
中二病ならぬ、大三病(大学三年生病)である。
とにもかくにも、僕は強くなろうと決心した。
強くなるにはどうすれば良いか。
武道だ。
何の武道をするべきか。
合気道も捨てがたいが、やはり空手だろう。
(当時、藤岡弘、に憧れていたことが、この思考の一助になったかもしれない。)
早速僕は空手道場を探した。
ただし、全くの素人がガチの空手家に囲まれるわけにはいけない。
初心者向けでなければ。
それにあまり遠いところだと通う気がなくなる。
なるべく近場が良い。
調べたところ、ぴったりヒットするものがあった。
家から自転車で5分、小学校の体育館を借りて行っている空手教室だ。
週に2回、夜の19時~21時の時間で開催。
素人大歓迎で、小学生から50代のおじさん・おばさんまで参加している。
これだ!
早速僕は、空手体験を申し込んだ。
すぐに空手教室の方から返事をいただき、次の空手教室に参加することになった。
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