女子大生マネージャーさくら(18):シュラスコ事変

あけおめLINEから話を広げられないという不穏な幕開けとなったその年。

結局、スタートの出遅れをカバーすることは出来なかった。

さくらさんとの関係性が完全に切れたわけではなかったのだが、どうにもうまく流れが噛み合わなかった。

あるときの話。

僕はさくらさんをデートに誘うべく、久しぶりにLINEでやり取りをしていた。

聞けば、さくらさんは最近シュラスコのお店でバイトを始めたという。とりあえず、「さくらさんと会う」ことが重要だと思った僕は、こんなメッセージを送った。


ひろし「シュラスコのお店入ったことないから、一回行ってみたいな。」

さくらさん「ぜひお店に遊びに来てください。」

夜神ライト「計画通り」
ひろしの心境

まあ、普通の感覚を持った人とのやり取りであれば、こうなるのは当たり前だ。ましてやさくらさんは、めちゃくちゃ社交性のある女の子なのだから。


ひろし「おお、じゃあ食べに行くよ!帝王にも声掛けてみる。サービスしてね笑」

さくらさん「保証は出来ないけど頑張ります笑」


とまあ、ここまでは順調だった。

その後、合コンの帝王に連絡し、一緒にシュラスコに行くことになった。(帝王には、「何とかアシストしてくれ」と頼み込んだ。

しかし、予約していた日の1週間前にさくらさんから届いたLINE。


さくらさん「すみません。〇日に予定が入っちゃって、シフトに入らないことになりました。私はいないけど、良かったら楽しんで下さい。」


むむぅ。僕は帝王と相談の上、シュラスコの予定をキャンセルした。

当たり前だ。僕が食べたいのは、シュラスコではないのだから。

その後、代替日程の調整にも動いたものの、うまく話がまとまらず、結果的にシュラスコ店を訪問するという計画は流れてしまったのだった。さくらさんが切り分けたお肉、食べて見たかったものだが。

とまあこんな感じに、この年は本当にうまく行かなかった。

さくらさんに避けられているということは、ないと思っているのだが。(少なくともシュラスコに関しては、帝王もいたので本当に予定が入ったのだと思う。1対1の予定なら避けられたかもしれないが・・・)


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