オタク系キャバ嬢ひかり(6):お帰りなさいませ、ひろし様
3分後。
秋葉原駅の電気街口改札を出た僕。
少し深呼吸して気持ちを落ち着かせてから、ひかりさんにLINEを送った。
ひろし「着いた!」
ひかりさん「いきます!」
ひろし「アトレの入り口付近にいる!」
ひかりさん「全身黒です!どんなかっこうしてますか?」
と、このメッセージを受け取ったところで、自分の格好をどう説明したら良いか一瞬悩んでいると、ひかりさんからLINE通話が掛かって来た。
お互いの居場所について、二言三言伝え合った上で、無事に合流成功!
さくらさんはメッセージの通り、全身黒色のロリータっぽいファッションをしていた。
う~ん、イメージ通り(笑)
しかし、僕が興味あるのは服装ではなく、中身(ひかりさん本体)の方だ。
1週間振りに見たひかりさんは・・・。
記憶通り、かわいかった!
1週間前は酔っ払って正常な判断が出来ていなかったのではと心配していたが、杞憂だった。
ひろし「ひさしぶり」
ひかりさん「おひさしぶりです。本当に私のこと憶えてくれてました?」
ひろし「もちろん。そっちこそ、おれのこと忘れてなかった?」
ひかりさん「忘れませんよ~。他の客A・客Bとは違いますから。」
そんなありふれた会話をしながら、僕たちは歩き出した。
目的地はもちろん、メイドカフェだ。
ひかりさんおすすめのメイドカフェがあるということなので、僕は案内されるままに付いて行った。
だが。
1軒目、満席で30分待ち。
2軒目、満席で1時間待ち。
3軒目、満席で30分待ち。
おいおい、メイドカフェっていまだにこんなに人気なの・・・?
15年前ぐらいにブームになって、すぐに消えたと思っていたが、完全に定着していたようだ。
ひかりさん「いつもは入れるんですけどね。土曜日だからかな・・・。」
十中八九そうなのだろう。
ひかりさんは仕事柄、平日の昼間にでもメイドカフェに行くことが出来る。
だから人気店でも普通に入れたのだろう。
少し相談した結果、ザ・メイドカフェみたいなお店は諦めて、もう少しマイナーなメイドカフェに行くことにした。
この戦略がビンゴ!
そのお店は全然混んでおらず、すんなり入店することに成功した。
僕にとって、人生で3度目のメイドカフェだ・・・!
(過去2回は大学生時代の同じ日、男友達と二人で、流行りのメイドカフェ巡りをしたことがあった。)
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▼ひかりさん編第1話
オタク系キャバ嬢ひかり(1):傷つき、それでも生きていかなければならない
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