酔いどれ会計士かおり(2):2人組の正体
ここは場所は銀座と言っても、オシャレなイタリアンのお店ではない。
赤ちょうちんのかかった、のんべえの中年おじさんが集うお店だ。
そんな中で、若い女性の2人組は、一際異彩を放っていた。
僕が不思議そうにしている様子が目に留まったのか、聞いてもいないのに店長が教えてくれた。
店長「彼女たちはうちがお世話になっている会計士さんなんだよ。」
なるほど、言われて納得した。彼女たちはお店の常連さんではなく、このお店を担当している会計士で、今回の飲み会に顔を出したということだ。
(それにしても、こんな若い会計士さんが担当に付くんだな。)
そんなことを考えているうちに、乾杯の時間になった。
最初にマスターが挨拶をし、みんなで乾杯!
飲み物は自分が飲みたいものをオーダーし、食べ物はお店がチョイスした品がどんどん運ばれてくる。もちろん、名物の串焼きもたっぷり用意してくれていた。
僕は社長と、この店で知り合った東さん(初対面で家に泊めてくれた人)と同じテーブルで飲んだ。
お店の思い出話に花が咲き、大いに盛り上がった。そして夕方からガンガン飲んでいるために酒も回り、すぐに酔っぱらい、すごく楽しい気分になった。実に良い飲み会だ。
そんな折、店長が僕たちのテーブルに例の会計士さん達を連れて来て紹介してくれた。
彼女たちは二人とも20代半ばということで、僕とほぼ同年代だった。
名前を聞くと、1人目の女性はかおりさんという名前だった。もう1人は何と中国人で、ヨウさんという名前だ。ちなみに、かおりさんが先輩にあたるらしい。
2人を近くで見た僕の感想は、「かおりさんは結構かわいい。ヨウさんはそうでもない。」というものだった。会っていきなりこんなことを考えるのも本当に失礼な話だが、世の中の男のほとんどはこんな感じだと思う。
挨拶を終えると、社長の「せっかくだから一緒に飲もうよ。」という誘いのおかげで、彼女たちも同じテーブルで飲むことになった。社長、グッジョブ!
どう考えても、むさ苦しい男だけで飲んでいるより、女性が一緒にいてくれる方が華があって楽しい。
ここから、場がさらに盛り上がっていくことになる。
—————-
▼かおりさん編第1話
酔いどれ会計士かおり(1):赤ちょうちんに誘われて
▼かおりさん編だけを絞り込む
「かおり」タグ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません