ペアーズの保育士めい(9):グイグイ来る女、リターンズ
通された席は、簡単な仕切りのある半個室だった。
ありきたりだが、まあ悪くはない。
最初に僕はビール、めいさんはレモンサワーを注文して乾杯。
めいさんはお酒はそれ程飲まないタイプらしい。
食べ物はアラカルトなので、メニューを見ながら好きな物を注文した。
と言っても、僕は飲んでるときはあまり食べないので、フライドポテトだけあれば良い。
基本的に、食べ物の選択はめいさんにお任せしていた。(こういうとき、率先して色々と注文する方が"男らしい"のだろうか?)
めいさんとは、全然緊張せずに話すことが出来た。
なんせ毎日ラインでやり取りをしていて、頻繁に電話でも話している。
いつもの電話の延長線といった感じで、特に話題に困ることもない。
事前に電話でコミュニケーションを取っていると、こんなメリットがあるのだな。
時間はあっという間に過ぎた。
僕はビール2杯・ウーロン杯3杯・あとはジントニック等の甘いお酒を数杯飲んでいた。
ふと時間を確認すると、既に23時を回っている。
集合時間が20時だったので、少し飲んだだけでもこんな時間になってしまう。
紳士の僕は、めいさんを気遣った。
ひろし「もうこんな時間か。終電とか大丈夫?」
めいさん「う~ん…。」
ひろし「?」
ここでめいさんの口から、衝撃の発言が飛び出した。
めいさん「ねぇ、今日泊まっても良い?」
・・・。
・・・・・・。
めいさんは、見かけによらずグイグイ来る女性のようだ。
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