空手女子高生るな(21):アルコール [エピローグ]
やってしまった・・・。
あれだけ必死に自制していたのに・・・。
お酒の力って恐ろしい・・・。
そう、酒に酔っ払った僕は、
勢いでるなちゃんにFacebookの友達申請を送ってしまった。
シラフになったとき、血の気が引いた。
(ああああああ、恥ずかしい。るなちゃんはどう思ったんだろう。)
(調子に乗って日本酒なんか飲むんじゃなかった。)
(あのブスとまだ友達なんだろうか。オレの申請を回覧して笑ってるんじゃないか。)
(いや待て。そもそもオレのことなんて忘れてるんじゃないか?)
考えても仕方のないことばかり考えてしまう。
るなちゃんに友達申請を許可してもらえるという、ポジティブな考えは全く浮かばなかった。
翌日。
Facebookに通知が届いていた。
「大塚るなさんが友達リクエストを承認しました。」
うぉぉおおおおおおお!
会社のトイレで確認した僕は、ガッツポーズした。
信じられない。るなちゃんが友達申請を承認してくれるなんて。
僕のことを覚えてくれていたんだな。
だが、感涙に浸るのはここまで。
るなちゃんは、気が進まないものの無視するわけにはいかず、嫌々承認した可能性もある。
毒を食らわば皿まで・・・。
僕はるなちゃんにメッセージを送ることにした。
ひろし「承認されないかと思ってた(笑) 超久しぶり。よろしく!」
今見ると本当にセンスのない文章。
7年振りだよ?もう少し面白いメッセージが書けるんじゃないの?
だが、これが当時の僕の精一杯。
果たして、返信メッセージは届くのか・・・?
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