空手女子高生るな(8):自宅連れ込み事件
ライバルの上野くんに彼女がいることがわかり、安心した僕。
るなちゃんもこれで諦めたことだろう。
何とかるなちゃんの気を引きたいが、良い方法もない。
そんなある日の空手教室で、たわいない会話から思わぬ展開になる。
ひろし「うちの実家から桃が送られて来てさ~。」
るなちゃん「えっ、桃大好き!良いな~。」
ひろし「じゃあ、少しあげようか。いっぱいあるから。」
るなちゃん「やった~、ありがとう!じゃあ帰り寄っていくね。」
信じられない展開・・・!
るなちゃんはこういう女の子なのだ。
物怖じせず、グイグイ進んでいくタイプ。
そこがまた可愛かった。
その日の帰り道。
僕とるなちゃんは二人とも自転車で空手教室に通っている。
もともと帰る方向は同じだった。
僕の家の方が近いので、いつもは僕の家の近くでサヨナラしていた。
だがこの日、彼女は本当に僕の家に付いてきた。
アパートの入り口で自転車をとめて、
「ちょっと待ってて」と言い、部屋に入る。
しかし予想外のことが。
なんと、るなちゃんも一緒に部屋に入って来たのである。
(おいおい、マジか。一人暮らしの男の部屋に平然と入ってくるなんて、
なんて危機感のない女子高生だ。)
僕の中にイケない考えも浮かんでくる。
(お酒でも一緒に飲もうって誘ってみるか?)
※犯罪です。
僕の思考がまとまらないうちに、るなちゃんが驚きの一言を発した。
るなちゃん「なんかこの部屋臭い。」
僕の心は一気に折れた。
僕は桃を取り出して、るなちゃんに渡した。
絞り出すように「気を付けて帰ってね。」と言い、るなちゃんを見送った。
次の日。
部屋中にファブリーズを撒きまくるひろしの姿があった・・・。
—————-
▼るなさん編第一話
空手女子高生るな(1):中二病
▼るなさん編だけを絞り込む
「るな」タグ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません