ガッキー似美人教師さゆり(12):帝王の指南
(さゆりさんからメールが届いた!)
僕は急いで携帯電話を確認した。
帝王「昨日の報告はまだか?」
テンションが急降下する。
あぁ、帝王か・・・。
でも確かに、昨日あれだけお世話になったのに、何も連絡を入れていなかった。
僕は急いで帝王に電話を掛けた。
帝王「もしもし。どうだった、ヤレたか?」
さすがに帝王。そのことしか考えてない上に、ストレートな質問だ。
ひろし「いやいや(笑) 実はかくかくしかじかで・・・。」
帝王「バカヤロー、何をやってるんだ!」
確かに、あの失態は怒られても仕方がない。
あれだけアシストしてもらったにも関わらず、僕は何の成果も残せなかったのだ。
だが、帝王の怒っているポイントはそこではなかった。
帝王「なんでオレに電話しなかった?電話くれればアドバイス出来たのに。」
・・・。
何て良い人。
僕の失敗を責めるのではなく、失敗に至ったマインドを怒ってくれていたのだ。
帝王「良いか、そういうときはホテルに連れ込むんだ。別にヤレなくても良い。
彼女に対して、"この人とホテルに行った"と認識させるだけで十分なんだ。」
いや、でも帝王。
それは僕には高度過ぎるよ・・・。
仮に電話でそのアドバイスを貰っていたとしても、そんなことがスマートに出来たかどうか・・・。
(そもそも、泥酔した女の子をホテルまで運ぶ腕力が僕にはない笑)
だが、帝王がそういうのであれば、それが正しかったのだろう。
正直、帝王が本気を出していれば、僕のことなんか完全に無視して、あの場でさゆりさんをお持ち帰りすることも出来たと思う。
僕は帝王に連絡しなかったことを悔やんだが、でもあのときは、混乱してそんなことすら考えられなかったのもまた事実。
帝王からの電話を切ると、僕は敗北感を抱えつつ、アパートに帰った・・・。
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