ガッキー似美人教師さゆり(25):暗雲
さゆりさんへのアタックを継続することに決めた僕は、早速さゆりさんにデートのお誘いを送った。
■2月某日(ディズニーデートから2週間後)
今週か来週の土日で空いてる日あったら、ご飯行かない(^^)
すみません。
今週は入試の試験監督、来週は卒業旅行と予定が埋まっていまして・・・。
おお、忙しいんだね。じゃあ、その次の週は?
ごめんなさい。
3月は土日が全く空いてないんです。
あれ?これって相当ヤバい状況なんじゃないだろうか。
「デートの誘いを断るときに、代替日程を提示してこないのはアウト」というのは、恋愛ハウツー本の中でも、かなり最初の方に出て来る話では?
この時点で相当劣勢に立たされた僕は、ひとまず誘うのをストップした。
頑張ってポジティブに考えるならば、大学四年生の3月は確かに忙しい。
卒業旅行、卒業式、人によっては引越しや就職先での研修など・・・。
本当の答えは知りようがない。
だが僕に残されている道は、特攻しかない。
しぶとい僕は「土日がダメなら平日があるじゃない。」ということで、平日に誘う道を模索することにした。(場合によっては有給を取る覚悟)
↑???
さゆりさんへの誘いを凍結している間に、1つ嬉しいことがあった。
それは、さゆりさんが、「メアド変えました。」メールを送ってくれたこと。
僕のことをウザイと思っていて、デートに行く気が全くないのであれば、この時点で切り捨てるだろう。
アドレスが変わったことを教えてくれたのであれば、まだ僕が誘っても良いということだ。
僕は少し勇気付けられた。
一方で、このメールは僕以外の人にも一斉送信されたものだった。
男のものと思われるメールアドレスを見て、「さゆりさんは僕の知らないところで他の男と仲良くしているんだな。」と、少しブルーになった。
本当に、恋愛弱者+豆腐メンタルは生きていくのが大変だ。
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