ガッキー似美人教師さゆり(32):恥
映画館で上映待ちをしているときの会話。
ひろし「『ソラニン 』 の作者の"浅野にいお"って、今『おやすみプンプン』っていう漫画も描いてて、それも流行っているらしいよ。」
さゆりさん「へぇ~、そうなんですね。」
僕は偉そうに講釈を垂れた。
そのとき、僕らの前に並んでいたオタクっぽい男がちらっとこちらを振り向いた気がした。
(なんだ?僕がかわいい女性と一緒にいるのが羨ましいのか?)
後日わかったことがある。
『ソラニン』の作者の名前は、「浅野にいお」ではなく「浅野いにお」が正しい。
さゆりさんは知っていたのだろうか・・・。
今思い出しても、穴があったら入りたい。
映画はつつがなく上映終了。
感想としては、まあまあ面白かったというところか。
(漫画と同じストーリーなので、特に感動はない。宮崎あおいはやっぱりかわいかった。)
そしてここからが本番だ。
前回のように、映画を観ただけで解散するわけにはいかない。
ひろし「さゆりさん、この後ご飯行ける?」
さゆりさん「はい、大丈夫ですよ。」
しかし、ここで致命的なミス。
映画のことで手一杯で、終わった後どこのお店に行くか全く考えていなかった。
・・・なんたる無能。
渋谷に詳しくない僕は、かなり焦った。
ひろし「え~っと。どこ行こうかな。う~ん。。。」
だがここで、さゆりさんから救いの一言が。
さゆりさん「私、鳥良っていうお店の割引チケット持ってるんで、行きませんか?ちょうどそこにありますし。」
さゆりさんが、いつにも増して女神に見えた。
しかも僕の好きな、取り立ててオシャレじゃない普通の居酒屋だ。
これならリラックスしてお酒が飲める。
僕は尻尾を振ってさゆりさんに付いて行き、めでたく鳥良に入店した。
さあ、ここからが本番だ。
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