空手女子高生るな(16):潜入!秘密の花園

ついに決行の日がやってきた。

るなちゃんのいる、名門お嬢様女子高の文化祭への参加!

しかも、るなちゃんにも会える!(こっちの方が重要!)


東京大学から選抜された勇者3人(勇者と書いてヘンタイと読む)は、
それぞれの思いを胸に秘め、昼過ぎに、女子高の最寄り駅に集合した。

普段降り立つことのない駅なので、新鮮で、ちょっとした旅行気分だ。

※彼らの名誉のために補足すると、僕以外の二人はしっかりと彼女持ちだ。


校門をくぐり、中に入ると、その広さに驚いた。

田舎の高校とは違い、さすがに広く、開放感がある。

そして、どこを見ても女子高生が歩いていた!


それからの3時間、僕たちはめいいっぱい女子高を満喫した。

女子高生の作ったクレープを食べた。

女子高生のダンスも見た。


とある企画で、指定されたエリアを全て周ってキーワードを集めると、商品が当たる抽選に参加できる、というものがあった。

僕はおもむろに、あるエリアの受付の女子高生二人に話しかけた。

ひろし「ねぇねぇ、このエリアのキーワード教えてくれる?時間がなくってさ。」

キモイ男だ。

でも、女子高生は嫌な顔を見せずに、「え~。〇〇ですよぉ。」と教えてくれた。

仲間の輪に戻った僕はヒーローだ。

友達A「ひろし、やるな。」

友達B「いつになく積極的じゃん!」

キモ過ぎる。

※ 僕以外の二人はしっかりと彼女持ちだ。


そんな風に楽しんでいた僕たちだったが、突然友達が思いかけないことを言い出した。

友達B「オレ、予定があるからそろそろ帰らないと。」

友達A「あ、オレも。一緒に帰るわ。」

マジか。まだ15時半なんだけどな・・・。


僕がるなちゃんと会う約束をしている時間は、17時。

それまでは、絶対に帰れない。死んでも帰らない。


僕の説得もむなしく、友達A・Bは帰ってしまった。

僕一人を残して。


知らない場所に一人で残されると、急に不安になるものだ。

さて、あと1時間半、どうやって時間を潰そうか・・・。


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