ガッキー似美人教師さゆり(36):野球観ようぜ!
さゆりさんから酷い仕打ちを受け、さすがに諦めるかと思われた僕ひろし。
だが、モテない人生を歩み続けてきた僕は、そう簡単に心が折れなかった。
2週間後には、合コン帝王とお酒を飲んでいる勢いで、野球観戦に誘っていた。
僕は合コン帝王を介して東大野球部・広告代理店にコネクションがあり、お願いすれば、良い席を用意してもらえる。虎の威を大いに借りて、さゆりさんを東京ドームに誘ったのだ。
返信まで1日半待つことにはなったのだが、さゆりさんの回答は、「OK」!
(誘う方も誘う方だが、告白に対するあの回答の後でOKしてくれるさゆりさんも相当変わっていると思う。)
だが、ここからの日程調整に難航した。
そもそも、東京ドームで試合がある土日となると、日付が限られてくる。
そのうえ、ホントかウソか、さゆりさんはかなり忙しいらしく、なかなか予定が合わない。
最終的に6月最終週(1ヶ月以上先)になりそうなところで、さゆりさんがこんな提案をしてくれた。
さゆりさん「野球じゃなくて普通にご飯行きませんか?」
こう言ってくれるということは、さゆりさんは僕とのデートを避けているわけではなく、本当に忙しくて日程が合わなかったということだ。そしてもちろん、僕はさゆりさんと会えるなら場所はどこだって構わない。
僕は喜んでこの提案を受理し、結果的に、吉祥寺(彼女の職場が近いらしい)で6月前半にデートすることに決定した。本当に嬉しい!
(でも、職場の近くだと、学校の生徒とか知り合いに見つかったりしないのだろうか。
さゆりさんがそれでも構わないと考えているとしたら、僕は一緒に見られて恥ずかしくない男と認識されているということだな。そうに違いない!)
相変わらず、考えることが気持ち悪い男だ。先日、半分フラれているというのに。
有頂天でデートの日を待つ僕に、さゆりさんからメールが届いたのは、デートの2日前のことだった。
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