女子大生マネージャーさくら(32):メッシー、ひろし

さくらさんは結婚してしまった。

そして今、改めて、さくらさんと僕の関係性を振り返ってみる。

さくらさんにとって、僕の存在って一体何だったのだろうか?

辿り着く答えは1つしかない。

「メッシーくん」

FCバルセロナに所属する世界一のサッカー選手、バロンドーラ―「リオネル・メッシ」のことではない。

「メッシーくん」とはバブル期に流行った言葉で、女性に食事を奢らされる男性のことを指す。メシを奢るからメッシーくんなのだ。

他にも、女性を車で送迎する男性、「アッシーくん」。(女性の"足"になるから。)

女性に金品を貢ぐ「ミツグくん」なんてのもいる。(これだけ、捻りがない。)

今となっては死語だが。

思い出してみよう。僕がさくらさんにご馳走した食べ物を。

 ・焼肉(焼肉ジャンボ) (「(2):焼肉フィーバー」)
 ・すき焼き (「(6):美味いメシと不味い」)
 ・お寿司(美登里寿司) (「(13):スシ食えねェ!」)
 ・焼肉 (「(21):肉食系女子」)
 ・焼肉 (「(27):肉買う男女」)

これはもう、立派なメッシーくんだろう。

といっても、自分の食べた分を除くと、さくらさんに奢ったのは6万円ぐらいか。

大した金額ではないが、これだけ払って手を握ることすら出来なかったわけだ・・・。

悲しいが、これが現実。

非モテ男は、かわいい女子大生と話すのにもお金がかかるということだな。まあ、キャバクラよりは夢を見させてもらったのではないだろうか。

就活のために英語試験の替え玉受験をさせられそうになったことも含め、さくらさんにとっての僕は、「都合よく利用できる男」の枠を出ていなかったのだと感じさせられる。

でも、楽しい時間、ドキドキワクワクする時間を与えて貰ったのも、また事実。

過去を後悔するのはこれぐらいにして、この経験を糧に、前を向いて進んで行こう。

(完)


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